iPhone魔改造、というのをご存知ですか?筆者は、今回の修理ご依頼でその存在を初めて知りました。
今回は、ご自身でiPhone11を改造しiPhone14Proに基板移植をしたけれど動作が安定しない為の修理依頼です。
中身はiPhone11、外観はiPhone14Proという状態ですが、起動したりしなかったり… 通常使用ができない状態でした。
■通販でiPhone14Proのバックフレーム(筐体)を購入
ネット通販でiPhone14Proのバックフレームを購入し、それ以外の部分はiPhone11の中身をすべて移植するという荒業です。
iPhone Proシリーズはカメラが3つあって、持っているとカッコいいですよね。わかります…!
ご自身で組み立てカスタマイズしたものは、より一層愛着が沸きますよね。
ですが、iPhoneは精密機器なのでミリ単位の精度で組み立てが必要になります。
こちらが実際に修理ご依頼の端末ですが、iPhone11の画面とiPhone14Proの画面はラウンドが異なる為、フレームから画面が少し浮いています。
■不具合の原因を究明します
中身はiPhone11ですのでiPhone14のフレーム部分と、中のiPhone11部分の基板配置が異なります。
画像一枚目(左)がiPhone11、画像2枚目(右)がiPhone14Proです。中の構造が真逆になっています。
結果、電源ボタンを押した際のカチカチ感がなかったり、音量ボタンが効かなかったり…
さらに起動時に不具合が起き、リカバリーモードになったりしていました。
お客様自身で分解したiPhoneなので、どこで不具合が起きているのか不明です。
当店での修理は、再度iPhoneを分解し組み立て直し、原因究明する所から始まりました。
■無事安定した起動に至りました
コネクター類、ネジを取り外し再度組み上げた事で、安定して起動できるようになりました。
動作不安定の原因は
・コネクターの接続不良
・ネジの締めすぎ、緩すぎ
など、接続不良が多数発生していた事でした。
ケーブルの損傷は無い事が確認できました。
もしもケーブル破損があればパーツ修理が必要になるため、修理の工程は増えていき難易度も増していきます。
■iPhone魔改造は自己責任
今回の修理依頼はかなりのレアケースですので、多くの修理店では断られてしまい、当店に辿り着いたようです。
当店の推測ですが、ご依頼主はアルバイトなどでiPhoneの修理の経験があるようでした。
iPhoneの改造やセルフ修理の動画を見ると、とても簡単にできるように見えます。
ですが、あのような動画は簡単に見えるように(アクセス数が増えるように)一度バラしてから、撮影している事がほとんどです。
今回のようなiPhoneの魔改造を自分で行うことは、修理経験者ですら簡単ではないとお分かりいただけたかと思います。
iPhone改造や自作iPhone、ご自身で購入した部品で自分で修理をしようとした場合や、セルフ修理の失敗などはあくまでお客様の自己責任となります。
それでも挑戦してみたい、という方は最後まで責任と覚悟を持って挑戦する事をおすすめします。
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