水没したiPhoneを自分で復旧させようと試みたが、やはり起動しない…と当店に持ち込まれたiPhone 6Plusです。
お客様自身で
・水没後の乾燥
・基板洗浄
・基板を無水エタノールに漬けた
・バッテリー交換を実施
・画面交換修理を実施
という、セルフ修理フルコースでした![]()
お客様も「ネットで調べてやってみたんですが、やっぱり起動できなくて…」との事です![]()
ここまで自分自身で行う方も珍しく、修理について詳しい方だとお見受けします![]()
iPhoneが水没や湿気、ショートなどで基板にダメージを受けた場合
「基板洗浄」と呼ばれる作業で腐食や異物を取り除くことで、復旧できるケースがあります。
ただし、この作業は簡単そうに見えて、非常に高度な技術と設備が必要です。
当店もなんとか復旧できないと尽力しましたが…
自己流でやる前に知ってほしいこと
スマホの基板(マザーボード)は、電子部品がぎっしり詰まった非常に繊細な部分です。
お客様自身で基板洗浄を実施した、との事でしたので一見するととてもキレイな状態です。

しかし、基板の大切なICチップの状態を見てみると・・・
所々、ICチップが欠けています![]()
(ぜひ、正常な状態の基板と見比べてください。)


インターネットでは「無水エタノールで洗えばOK」と紹介されることがありますが、
実はこれはプロ用の超音波洗浄機と併用するのが前提です。
お客様に確認したところ、基板洗浄の際に無水エタノールに漬けて、ブラシで擦ったと仰っていました。
今回のように誤った方法で基板洗浄を行った事で、重要なICチップが壊れてしまっています。
目に見えない腐食や断線を見逃す
基板には0.1mm単位の微細な回路が張り巡らされており、
一見キレイに見えても内部では腐食や断線が起きていることがあります。
セルフ修理ではそれを見抜く手段がありません。
今回のiPhone 6Plusは端子接続部分の金属の受け側端子が破損していました![]()

プロに任せると何が違うの?
当店では、専門機材と知識を活かして、安全かつ確実に洗浄・復旧を行っています。
・工業用超音波洗浄機
・静電気対策済の作業環境
・顕微鏡によるピンポイント修理
・乾燥ブースによる安全な水分除去
基板修理は日数を要しますが、どの作業も省略する事ができない大切な工程だとご理解いただけるかと思います。
お客様のスマホが少しでも元の状態に戻るよう、一台一台丁寧に診断・作業しています![]()
今回のiPhone 6Plusは残念ながら修理不可でしたが、自分自身で基板洗浄をおこなうリスクの啓発になると思いコラムに掲載させていただきました![]()
もしも、セルフ修理に失敗して起動できない端末をお持ちの方は、是非一度当店にご依頼ください。
故障状況によっては、再び起動できるようになるかもしれません![]()
セルフ修理失敗でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。
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