今回の修理依頼品は、自己修理に失敗し起動しなくなってしまった iPad 第10世代 A2696 です。
持ち込まれた段階で、全てのパーツが取り外された状態でした。
■iPadはそもそも画面を開けられる作りをしていない
昨今は、様々な動画で修理のHow toを学ぶ事ができます。
修理店に出すと費用が高額になる為セルフで修理して安く仕上げたい、と思う人は多いかと思います。
実の所、iPad全般は簡単に開けられない構造になっていて、私たち修理店でも専用の道具を用いて
画面を割らないように、慎重に作業をしています。
むしろ、画面を開ける瞬間が一番緊張すると言っても過言ではありません。
iPadの画面はネジで留めているのではなく、接着剤で固定されているので、剥がすだけでも一苦労なのです。
■自己修理に失敗した iPad
画像のiPadが、実際にお客様が自己修理に失敗し、当店に持ち込まれたものとなります。
この時点で、ガラスの内側にかなり大量の埃が混入しており、ダストブロワー等でも取り切れない状態でした。
当店で作業する際は、埃の混入や静電気が発生しない工夫をして作業に取り掛かります。
■自己修理のメリット・デメリット
もちろん、自己修理が悪い事ではありません。
メリットは、何としても価格を抑えられる点でしょう。
知識があり、設備や道具が揃っている方など
「古い端末の修理を練習がてらやってみよう！」という方もいるかもしれません。
デメリットは、修理失敗した時の代償が大きい事です。
自己修復に失敗した端末は、通常は破損しないようなパーツが壊れていたり、断線していて修復しようがないケースも散見されます。
実際、どうしようもない状態に壊れてしまっている端末を見た事がある為、安易な自己修理はおススメできません。
■iPadの修理は信頼できる修理店へ
iPadの修理は、費用が嵩みがちです。
こまめにバックアップを取る習慣をつけて、突然の故障に備えておく事が一番安心でしょう。
それでも故障してしまい、データをなんとか救出したい！という方は是非修理店へご相談ください。
当店での iPhone基板修理、iPad基板修理の成功率は80%～90％と高い基準を保っております。
最後に、安かろう悪かろうの修理店もたくさんありますので、安さだけを重視しない事をおすすめします。
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