今回、iPhone 13 mini の背面ガラス割れ 修理のご依頼を受けました。
背面ガラス割れ修理は、一度割れたガラスを全て剥がします。
接着剤なども綺麗に取り除いた上で、新品のガラスを乗せ修理完了となるのですが・・・
ガラスを剥がしてみると、驚きの光景が待っていました。
■あるはずのMagSafeの磁石が1つも無いiPhone
こちらの写真のスマホは
今回修理依頼を受けたiPhone 13 miniの割れた背面ガラスを取り除いた状態です。
本来であれば、真ん中の丸い部分(Qiと呼びます)に沿ってマグネットが置かれているのですが
このiPhoneは全てのマグネットがありません。
また丸い部分から伸びている銅線も伸びてしまっています。こちらは、音量ボタンや電源ボタンなど物理ボタンに必要なパーツが通っているので、断線してしまうとボタンが効かなくなってしまいます。
■正しい状態と見比べてみましょう
右側が正常な状態のiPhone。
左側が、今回修理依頼を受けたiPhoneです。
比較してみると一目瞭然かと思いますが、MagSafeのマグネットが全て無くなっています。
この状態でも、通常使用する分には差し支えないかと思いますが
MagSafe対応の充電器 (磁石で貼りつく充電器) を使った際など、正しく機能しません。
■実際、大変な作業なのか?修理店の立場からお答えします
以前、背面ガラスの修理をした修理店としては
「バレない」
「背面の内側はガラスで見えないからマグネットがなくなっても分からない」
と思っているのでしょう。
実際、修理店側からすると、このマグネットを1つも無くさずに作業する事は非常に神経を使います。
ガラスを砕いて取り除くので、とても大変な作業だという事もわかっています。
しかし、だからといってこの雑な修理状態を見ると、修理店の立場としては呆れてしまいます。
修理店としてのプライドはないのでしょうか?
■悪質な修理店にご注意を
iPhoneという精密機器を修理する為、パーツとの相性など、不具合が発生する場合もあります。
何かトラブルが起きた時に、保証期間が長い、対応がしっかりしている、との口コミを見てみる等、事前に悪質な修理店を回避できるようにしていきたいですね。
なお、修理店によっては「店頭で口コミを書いてくれたら割引」と謳い、口コミ件数を稼いでいる店舗もあります。
店頭で書く事が条件なので、悪い評価は付けにくいですよね。
口コミ件数が多い=信頼度の高さ、ではありません。
難しい所ですが、お客様が修理店を選ぶ時に安かろう悪かろうを掴まされないよう、私たちスタッフ側からも情報を発信していきたいと思います。
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